エンジンオイル交換についで
身近なメンテナンスのブレーキフルード交換。
ブレーキキャリパーやブレーキ配管にエアが入ると、
ブレーキのタッチが悪くなります。
フルード交換は基本的に二人一組で作業します。
ブレーキを踏む人、
キャリパーのエアブリーダーを開け閉めする人。
そんなブレーキフルードの交換やエア抜きも、
工夫次第で特殊な工具も必要なく、
“ひとり”でできます。
クラッチのフルード交換は、
ブレーキと違って、意外に簡単です。
今回は、ブレーキとクラッチのフルード交換を
“ひとり”で作業する方法を紹介します。
★☆☆☆☆ 超簡単(”ひとり”で作業できるようになると、いつでも好きな時にできます)
交換に必要な工具
フルード交換用の工具は、1WAYバルブがついたシリコンチューブ、フルードを溜めるペットボトル、フレアナットレンチです。
これに”ひとり”でするための”突っ張り棒“、クラッチのフルード交換では”紐“が必要です。
また、ブレーキのフルード交換では、タイヤを外した状態で作業する必要があるので、フロアジャッキとリジットラック(ウマ)が必要です。
ブレーキフルード交換で使う工具
クラッチフルード交換で使う工具
愛用しているフルードです。ブレーキもクラッチも共用です
これに追加で、ホースが抜けにくい工夫として、先端にOリングを装着しています
レンチは10mmが基本ですが、SPOONのツインブロックキャリパーやクラッチのブリーダーで8mmが必要な場合があります
突っ張り棒を使って、ブレーキを踏んだ状態をつくります
荷物用ベルトは何かと便利です
作業前にジャッキを使って、
車体をウマ(リジットラック・ジャッキスタンド)に乗せてから、
作業をしましょう!!
軽量・コンパクトで選ぶなら、コレでしょう♪
折り畳み式の方がさらにコンパクトですが、強度が気になる人は、コレがおすすめ♪
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ブレーキフルードの交換
ブレーキフルードの交換は、エンジンを止めた状態で、ブレーキキャリパーのエアブリーダーを緩めて、ブレーキペダル踏んでフルードを排出、リザーバータンクにフルードを補充する手順で行います。
キャリパ内のフルードを交換するだけであれば、このフルードの排出、フルードの補充を数回繰り返すだけです。
交換で重要なポイントは2つで、ひとつはフルード排出時にエアブリーダーがエアを吸わないように1WAYバルブを使用すること。
もうひとつは、リザーバータンクを空にしないようにフルードを都度補充すること。
リザーバータンクを空にして、ブレーキ配管中にエアが入りこむと、完全にエアを抜くのはかなりの手間です。
1WAYバルブがついたシリコンチューブにペットボトルをセットしたものを、ブレーキキャリパーのエアブリーダーに接続します(このときにフレアナットレンチもセットしますが、まだ緩めないでください)
交換する順番ですが、ブレーキ配管が長い順になります。
リザーバータンクが右フロントにある場合、左リア、右リア、左フロント、右フロントの順になるかと思います。
ここでのポイントは、エアブリーダーに接続したシリコンチューブができるだけ上に向くようにします。
抜けたエアが上に移動しますので、目視で確認できます。
交換作業の「最初」と「仕上げ」でエアブリーダーを緩めた時にエアが入らないようにブレーキ配管内に圧力を加えます。
“ひとり”で交換する場合、エアブリーダーを締めた状態で、ハンドルとブレーキペダルの間に突っ張り棒を差し込んで、ブレーキを踏んでいる状態をつくります。
エアブリーダーを緩める前、ブレーキペダルを踏む前は、必ずリザーバータンクを確認します。
空にしないようにフルードを補充します。
フレアナットを緩めます。
概ね45度ほど緩めた状態で止まるように固定します。
緩めた状態でブレーキペダルをゆっくり踏みます。
あまり強く踏みすぎるとシリコンホースが外れることがあります。
ブレーキペダルは2~3回踏み込んだら、フレアナットを締めて、リザーバータンクを確認します。
この作業を数回繰り返します。
最初と最後(仕上げ)は突っ張り棒でブレーキを踏んだ状態からフレアナットを緩めて、エアが入らないようにします。
あとはリアの反対側、フロントの両側について、同じ作業を行います。
リザーバータンクの蓋を締めて、ブレーキペダルを数回踏んで、フルードが漏れていないことを確認します。
ペダルの踏んだ時に違和感がなければ、作業は完了です。
違和感がある場合は、エアが入りこんでいる可能性があるので、フルードを交換する作業を繰り返します。
社外製のブレーキキャリパ
社外製ブレーキキャリパーでは、エアブリーダーが上向きについている場合があります。
エアブリーダーを緩めてもエアが入らないように考慮されていて、作業性がとても良い構造です。
内側と外側にエアブリーダーがある場合は、両方とも行います。
社外製ブレーキキャリパーでブレーキパッドを固定するリテーナーにテンションがかからないタイプがあります。
このタイプのキャリパーは、ブレーキを踏むとブレーキパッドが動いて、異音が発生することがあります。
SPOONのツインブロックキャリパとProjectμのブレーキローター(SCR-PRO)の組み合わせで、ブレーキパッドが動くとブレーキローターのハットに干渉して、金属音がするようになりました。
その対処として、リテーナーのカラーを作成して、装着しました。
海外からの発送では納期1か月以上はザラです。納期を確認してください(笑)
パイプカッターを使えば、切断がかなり楽ですよー。
クラッチフルードの交換
クラッチフルードの交換は、クラッチレリーズシリンダーのブリーダーを緩めて、クラッチペダル踏んでフルードを排出、リザーバータンクにフルードを補充する手順で行います。
クラッチペダルはブレーキペダルのように踏んだ後にペダルが戻ってこないので、ペダルを戻す必要があります。
1WAYバルブがついたシリコンチューブにペットボトルをセットしたものを、クラッチレリーズシリンダーのブリーダーに接続します(接続前にブリーダーにフレアナットレンチをセットします)
ブリーダーを緩める前、クラッチペダルを踏む前は、必ずリザーバータンクを確認します。
空にしないようにフルードを補充します。
踏んだペダルを戻すために、クラッチペダルに”紐”を巻き付けます。
ブリーダーにセットしているフレアナットを緩めます。
概ね45度ほど緩めた状態で止まるように固定します。
緩めた状態でクラッチペダルをゆっくり踏みます。
奥まで踏み込んだら、ペダルに巻き付けた”紐”を引っ張って、ペダルを戻します。
クラッチペダルは2~3回踏み込んだら、フレアナットを締めて、リザーバータンクを確認します。
この作業を数回繰り返します。
リザーバータンクの蓋を締めて、クラッチペダルを数回踏んで、フルードが漏れていないことを確認します。
ペダルの踏んだ時に違和感がなければ、作業は完了です。
違和感がある場合は、エアが入りこんでいる可能性があるので、フルードを交換する作業を繰り返します。
廃油(フルード)の処分について
廃油(フルード)の処理ですが、ペール缶などに貯めて、自動車整備工場で引き取ってもらうことが可能です。
廃油はペール缶に貯めて、一杯になったら、自動車整備工場に持っていきます。
今回はここまでです。
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