こんにちは、まっさん(@Tera_Msaki)です。
ジムカーナだけに限らず、
クルマでモータースポーツをしていると、
必ずと言っていいほど経験するドライブシャフトのトラブル。
ドライブシャフトが折れる(大抵はジョイント部分の破損)と
自走できなくなるので、
ジムカーナドライバーの多くは、
予備のドライブシャフトを持ち、
折れたら、すぐに交換できるようにしています。
ドライブシャフトの交換は、
経験していない人からすると難しい作業に思えますが、
工具とコツさえわかれば、思いのほか簡単です。
今回は、B型エンジンのジビックやインテグラの
ドライブシャフト交換を例にして、説明します。
駆動方式やクルマによっては、
ドライブシャフトの形状や交換方法は違いますが、
交換する際の手順やコツは共通する部分があるかと思います。
★★☆☆☆ 簡単(工具とコツさえ分かれば、簡単♪)
交換に必要な工具
ドライブシャフトの交換では、車体の下に潜っての作業になるので、フロアジャッキ と リジットラック(ウマ)は必須です。
ドライブシャフトとハブを接続するハブロックナットのサイズにあった ソケット と、電動インパクトレンチ か 長寸のソケットハンドル(スピンナハンドル)が必要です。
軽量コンパクトで選ぶなら、コレがおすすめ♪
折り畳み式の方がさらにコンパクトですが、強度が気になる人は、コレがおすすめ♪
ハブロックナットのサイズにあったソケットが必要です。ちなみにEK9シビックのソケットサイズは32♪
安くて壊れないソケットハンドルがおすすめ♪これに中空の鉄パイプを使って延長するものアリです♪
ロアアームとナックルを接続しているボールジョイントを外す ボールジョイントプーラー 、ドライブシャフトを抜くときに使用する タイヤレバー と プライバー 。
ボールジョイントプーラーは丈夫なものを選びましょう♪
隙間が少ないところをこじるのに、先が曲がったプライバーが便利♪
ドライブシャフトを取り外す
最初にハブロックナットのかしめを起こします。
専用工具の ロックナットチゼル があればベストですが、先端が丈夫な マイナスドライバー や たがね(チゼル) でも起こせます。
ハブロックナットを外す
ハブロックナットはかなり強力に締まっています(概ね200N・m )
電動インパクトレンチ であれば一発で緩みますが、ない場合は ソケットハンドル(スピンナハンドル) を使って緩めます。
ハブロックナットが空回りしないように誰かにブレーキを踏んもらうか、ジャッキアップ前のタイヤがついた状態で、緩める必要があります。
かなり力がいる作業です。
B型エンジンのシビック・インテグラの場合は、ダンパーフォークを外しておきます。
ダンパーフォークとロアアームを接続するナットは、ロアアームとナックルを分離(ボールジョイントを外す)する際に使用します。
ロアアームとナックルの分離
ロアアームとボールジョイントは割ピンで緩み止めがされているナットで固定されています。
割ピンは再利用できないので、ニッパ で切って外します。
ボールジョイントはテーパー状になっているため、ボールジョイントプーラー を使用して外します。
ボールジョイントのネジ部分は割ピン用の穴が空いているので、ナットがない状態で ボールジョイントプーラー を使用すると、ネジ山を潰してしまう可能性が高いので、ダンパーフォークとロアアームを接続するナットを使います。
ボールジョイントプーラー の爪の部分をボールジョイントとロアアームの隙間に押し込みます。
ボールジョイントプーラー の爪の反対側をハンマーで軽く叩いてしっかりと奥まで差し込みます。
あとは、ボールジョイントプーラー でボールジョイントのネジ部分を押し込むように締めます。
締めるだけでも外れますが、ある程度締めた状態で ボールジョイントプーラー がボールジョイントのネジ部分にかかったあたりをハンマーでコンコンと軽く叩いてあげると簡単に外れます。
ドライブシャフトを抜く(助手席側)
ドライブシャフトの交換で、梃子摺るのがドライブシャフトを抜く部分です。
車体の下に潜って、自由がきかない空間での作業になるため、コツがわかってないと、時間がかかったうえに、クルマを傷めてしまったとよく聞きます。
横置きのエンジンの場合、助手席側はイミディエイトシャフトに繋がっています。
イミディエイトシャフトとインナージョイントの隙間に合うタイヤレバー を使用すると楽に外せます。
ブレーキローターを手で少しづつ回しながら、隙間に タイヤレバー を横にして、ドライブシャフトを抜く方向に真っすぐ動かす感じで、左右にカチッカチッと動かします。
力はほとんどいりません。
ドライブシャフトを抜く(運転先側)
運転席側はデフに直接繋がっています。
隙間が少ないのと、接続部にオイルシールが入っています。
ドライブシャフトを抜く場合、隙間をこじることになりますが、梃子の原理でインナーシャフト側を押し上げる感じで、オイルシールを傷めないよう気をつけます。
隙間に プライバー の先を差し込み、ブレーキローターを手で少しづつ回しながら、ドライブシャフトを抜く方向に真っすぐ動かす感じで、プライバー の柄の部分をトントンと叩きます。
力はほとんどいりません。
ドライブシャフトを取り付ける
ドライブシャフトの取り付けは、抜く時の逆の手順です。
デフまたはイミディエイトシャフト側を先に差し込んでから、ナックル側を差し込みます。
デフ側に差し込む際はオイルシールを傷めないように気をつけます。
コツとしては、真っすぐに差し込むぐらいです。
奥まで差し込むのは、ナックル側を差し込んだ後に、ドライブシャフトを左右に動かすと、スッと奥まで入ります。
力はほとんどいりません。
ハブロックナットを締め、ボールジョイントとロアアームをナットを締めて固定し、割ピンで緩み止めをします。
ハブロックナットを締めるトルクは、メーカー指定があります。
トルクレンチがある場合はメーカー指定値で、ない場合は緩めた時の力加減で締めます。
最後にかしめをいれます。
B型エンジンのシビック・インテグラの場合、外したダンパーフォークは、左右とも交換完了後に戻す方が、反対側のドライブシャフトの取り外し、取り付けともに楽になります。
ついでに・・・
タイヤの内側にタイヤカスがついた状態で、フルステアで駆動を掛けると、ボディにこすれて塗装が剥がれることがあります。
そのまま放置すると錆ができます。
シャシーブラックではなく、塗膜が厚いラバーチッピングで塗装するのがおすすめです。
今回はここまでです。
工具とコツさえ分かれば、ドライブシャフトの交換は、それほど難易度の高い作業ではありません。
ドライブシャフトが折れた時に自分で交換できるようになれば、安心してアクセルを踏めるようになりますよ~♪
破損したドライブシャフトは、簡単♪DIYでアウタージョイント交換で再利用しましょう♪
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